データで知る|貯金いくら? 40代の平均貯蓄額と中央値
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こんにちは!
森文子(もりふみこ)です。
データで知るシリーズです!
ここでは、
お金に関する様々なデータをご覧いただき、
知識をつけ現状を理解したうえで、
その先の行動へと繋げていただくことを
目的としております。
今日のテーマ
「貯金いくら? 40代の平均貯蓄額と中央値」
— 今回のデータ —
金融広報中央委員会
「令和3年 家計の金融行動に関する世論調査 [二人以上世帯調査] 」
お住まいの地域や生活スタイルの違いで、
人それぞれ必要な貯蓄額は違います。
統計は参考程度にして、
「自分はどうしたいのか?」
を考えるキッカケになればと思います。
ちなみに、
ここでいう「金融資産」とは、
「将来に備えているお金」のことを指します。
事業資産や土地建物などの現物資産、
日常的な出し入れに備える現預金は除かれます。
生活費として日々利用している
普通預金などの残高は含まれないということです。
平均値と中央値と最頻値の違いは、
こちらの記事をご覧くださいね。
では、40代の貯蓄状況、
早速いってみましょう!!
40代の貯蓄額! 平均値は1,235万円、中央値は531万円
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こちらのグラフは、
40代で金融資産を保有している人たちは、
いくらぐらいお金を貯めているのか?
を示したものです。
今回のデータでは、
・40代の貯蓄額の平均値は1,235万円
・40代の貯蓄額の中央値は531万円
という結果でした。
歴代の40代平均値は
・10年前、962万円(H24(2012)年)
・20年前、926万円(H14(2002)年)
となっていますから、
平均値は上がっています。
一方で、
歴代の40代中央値は
・10年前、640万円
・20年前、626万円
今の40代は、
先輩方より100万円ほど貯金が少ないです。
貯められない人が増えているようです。
40代の皆さま、
この結果を見ていかがですか?
今の40代は、
「就職氷河期世代」と言われています。
さあ働くぞ~!!!という時期に、
バブル崩壊後の不景気に突入。
企業は採用の抑制を行い、
当時の大卒求人倍率は0.9程度。
1人あたりの求人が1件に満たない。
そんな時代でしたね。
やむを得ず非正規で働く人や、
就職できない人も多くいたことでしょう。
新卒時に正規雇用の機会を逃したことで、
十分なキャリアが形成されぬまま歳を重ね、
再就職するのも困難だ、といった人も
なかにはいるかもしれません。
就職氷河期世代の人たちを救うため、
国が支援制度を作るほどです。
将来に備えられない人が多くいても
おかしくありません。
ただ、そのような背景があるなかでも
コツコツと資産形成に励んでいる人がいて、
平均値を押し上げている、ということが
このグラフから理解できたと思います。
40代は、約4人に1人が貯金ゼロ!
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データによると、40代の24.8%の方が
「金融資産を保有していない」という結果。
20代~70代のうち、
貯金ができない年代の第2位です。
(第1位は20代37.1%)
40代が4人集まれば、
そのうち1人は貯金ゼロ。
先に述べた時代背景を鑑みると
仕方のない結果かもしれません。
だけれど、
「そうなのよ、仕方ないよね」
と諦めていては何も解決しません。
人数が多い世代である今の40代。
競争社会を生き抜いてきたパワーが
しっかり備わっているはずです。
今からでも遅くありませんから、
少しずつでも将来に備えていきましょう。
FP森文子(もりふみこ)からのメッセージ
多くの人が住宅ローンの返済をしながら教育費のピークを迎える40代。
ご自身の老後資金もいよいよ真剣に考えなければなりません。
子どもの教育資金は「かかる費用」と「かける費用」があります。
家計に無理のない範囲でコントロールしていきましょう。
高校卒業までは家計でやりくりするとして、
大学費用は金額が大きいですから準備が必要。
高校2年生の秋頃には大学費用の半分以上が貯まっていることが理想です。
老後の生活は、まだ具体的に想像できないでしょうが、
40歳になって老後の準備を始めていない人は、今すぐにコツコツ老後の自分に仕送りをしていきましょう。
毎月わずか2万円でも、65歳までの25年間コツコツ積み上げると600万円にもなります。
もし利回り4%で運用しつつ積み立てていたら資産は1,000万円を超えます。
利回り4%で運用し続けることはさほど難しいことではありません。
決算書が読める人は簡単とすら思うかもしれません。
iDeCoやNISAを利用すれば税金を抑えながら運用することもできます。
ゆっくり着実にコツコツやっていきましょう!
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