違いを解説|平均値、中央値、最頻値とは?

こんにちは!
森文子(もりふみこ)です。

違いを解説シリーズです。


ここでは、
用語の解説をします。

言葉の違いをしっかり理解して、
情報を正しく読みとれる人になることを
目的としております。


似たような言葉だけど、
意味は全く違うもの、ありますよね~。

ここを理解していないと、
誤った解釈をしてしまい損をしてしまうことも。

お金の事ならなおさら損はしたくない!
シッカリ学んでまいりましょう!!

今日のテーマ

「平均値、中央値、最頻値とは?」

では、早速いってみます!

平均値とは、全てのデータを足して、その個数で割った値

「平均」という言葉は、よく耳にしますし、
みなさまもよく理解されていることと思います。

「満遍なく言うたら、こんなもんやな」
といったイメージですね。

データの全ての値を合計し、
それをデータの数で割ったものが平均値です。


例えば、10人の方が、
以下のようにそれぞれ貯金をしていたとします。


下は30万円から上は3,000万円まで。

金額の大きい順に並んでいるとはいえ、
パッとみたところ、よくわかりませんね。

そこで、
「みんなだいたいこんなもんや」というのを
数字で具体的に知るために平均値を求めてみるのです。



実際に計算してみましょう。

平均値は、
「全てのデータを足して個数で割る」でしたね!


まず、全ての値を合計してみます。
30+50+100+100+210+350+560+730+1,200+3,000=6,330(万円)

次に、合計値を個数で割ってみます。
6,330万円÷10人=633万円


はい、出ました!
「633万円」これが平均値です。



とはいえ、

これって、なんだか、、、、
実態に沿っていない気がしませんか?

だって、10人のうち半分は、
貯金額が300万未満なのですから。。。



データにさほど偏りがないときは、
平均値を使うと簡単に数字の傾向を求められます。

ただ、データの中に極端に大きな数字があるときは、
平均値を大きく引き上げてしまいます。

そんなときに参考にする値が、次の「中央値」です。

中央値は、全てのデータのド真ん中の値

中央値は、読んで字のごとく、中央の値です。
さっきの表をもう一度みてみましょう。

さきほどの10人のうち、真ん中の人は、
Eさん(5番目)とFさん(6番目)ですね。

真ん中の人が2人いるので、
2人を足して2で割って求めた数字が中央値です。


計算してみましょう。

Eさん210万円+Fさん350万円÷2=280万円

はい、出ました!
「288万円」これが中央値です。


さっきより実態に沿った感じがしますね。


平均値のほかに中央値も参考にすると
より実態が見えてくることがわかります。

中央値は、データに外れ値があっても、
概ね妥当な数字が出る、ということです。

数字をみるときは、平均値とともに、
中央値も意識してみることが大切です。

最頻値は、最も多くある値

最頻値は、最も多く出てくる値のことです。
中央値に同様 外れ値に強く、大勢の傾向がわかりやすい値です。

もう一度、みんなの貯金額を見てみましょう。

CさんとDさんが、それぞれ100万円。
今回のデータの最頻値は100万円ですね!

そうはいっても、2人だけですから、
「貯金額は、多くの人が100万円です!」
とは言い切りにくいですね。
貯金額1,000万円以上の人も2人いますから。


最頻値は、データのピークがわかりやすい反面、
数が多くないと求めにくいという欠点もあります。


この表で最頻値(大勢の傾向)を示すなら
AさんとBさんも合わせて、
「4割の人は貯金額が100万円以下です!」
と言ったほうが納得できそうです。



最頻値を使う例として、

例えば、30人クラスのテスト結果が以下のとき、
100点15人、80点2人、70点4人、50点4人、0点5人

平均値は71点、中央値は90点、最頻値は100点
となりますね。


家族にテスト結果を伝えるとき、
どの値で報告するのがベストでしょう?

「平均71点やってさ」と伝えるより、
「100点の子が多かった!」と最頻値で伝えるほうが
今回の成績の傾向がより伝わると思いませんか。


もしあなたが0点だったときは、
「クラスで2番目に多かった点数は0点やで」
と伝えると、親は少し安心するかもしれません笑

FP森文子(もりふみこ)からのメッセージ

数字って面白いですよね。
同じデータでも代表値が違うと読み取り方も変わります。

「平均1,000万円儲かるよ!」なんて誘いにあっても、
そのまま数字を受け取らず、
本質を見極めるチカラを手に入れましょう。

もしかして、ほとんどの方は儲かっていなくて、
たった1%の人だけが莫大な利益をあげているだけかもしれません。
こうなると多くの方は大損している話ってことですよ。

外れ値が大きく平均値をあげることがある。
それを知っただけでも十分価値ありです。

最後まで読んでくれたあなたはとっても勉強熱心です。
今日もとっても賢くなりましたね♪
これからも正しい選択ができますように♡