お金が残らないのはなぜ?
こんにちは。
森文子(もりふみこ)です。
先日、
個人事業主様から慌てた様子で
このようなご相談がありました。
「今期、売上が上がりすぎているのです!
どうしたらいいのでしょうか!」
あら、嬉しい悲鳴。
喜ばしいことではありませんか。
何を慌てることがあるのでしょう。
お話をお伺いしますと、
予想以上の売上があがり、
多額の税額を請求されるのではないか?
と不安に思っていらっしゃいました。
全く心配することではありません。
だって、
収入以上の税金を取られることは
絶対にないのですから。
売上から納税額相当分を
最初に取っておいて、
残りを運転資金として使っていれば
何も心配することはありません。
だけれど
お客様はとても不安そう。
「手元にお金がないのです」
「なんとかならないのでしょうか」
どうして収入があがっているのに
お金がないのでしょう。
それは、
お金を使っているからですよ。
収入があがると
自然に生活レベルがあがります。
人間には欲がありますから、
気をつけていないと
お金があるだけ使ってしまうもの。
簡単にお金はなくなります。
個人はとくに、
事業と家計が明確に区分されていない
ということが多いです。
お金のない原因は、
事業経費の使い方ではなく、
家計が原因ということが往々にしてあります。
幸いまだ、
申告期まで時間はあります。
それまでに健全な家計に戻すため
家計改善サポートをすることになりました。
どれだけお金を稼いでいても、
お金の管理ができていなければ
手元にお金は残りません。
これからは
しっかりと地に足をつけて
お金と向き合っていただきます。
家計改善をするためには、
現状把握が必須。
お金がどこに流れているのか。
これを突き止めなくては
改善のしようがありません。
全ての支出を書きだすところから
はじめましょう。
驚いたことに、
消費税課税事業者ほどの規模でありながら
今期の記帳を全くしていなかったそう。
これでは事業のお金も
どうなっているのかわかりませんね。
こちらは現状把握のためにも、
今後の節税対策のためにも、
しっかり記帳していただくよう
指導させていただきました。
私はファイナンシャルプランナー(FP)
お金の専門家です。
特に税務会計には強く
事業者の方に頼りにされることが多いのですが、
なかには、
「税金の抜け道ないかな?」
「裏技あったら教えてくれない?」
などとおっしゃる方がいらっしゃいます。
当たり前のことですが、
税金逃れのためのアドバイスを
できるわけがありません。
そのようなアドバイスを求めたいのであれば
他所へ行っていただければと思います。
では、
正しく節税するためにはどうしたらいいのか。
節税法はたくさんありますが、
王道中の王道は間違いなく
「漏れなく経費を計上すること」
です。
そしてこれを確実に実行するには、
「日頃よりコツコツと記帳しておくこと」
が重要です。
自分でお金を稼ぐことは、
大変素晴らしいこと。
だけれど、いくら稼いできても
お金が手元に残らないのでは
いつまで経っても苦しい生活です。
お子様もまだ小さく、
これから教育費がどんどんかさんでくる。
自分たちの老後にも不安を残したまま。
いくら稼ぎがあったとしても
このような状態でいいわけがありません。
お金の考え方。
皆様も今一度見直してみてください。
家計も事業も考え方は同じ。
「収入ー貯蓄=支出」
徹底してください。
貯蓄ができる体質になれば、
次は投資をして効率的に殖やしましょう。
今はNISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)といった
非常に税制優遇のある制度があります。
これを活用しない手はありませんよ。
制度については
弊所ホームページ「知識の森」で
また追々お伝えしていきますね。
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