第3話:これからどう生きる?

こんにちは!森文子(もりふみこ)です。
前回までは、
お金の問題に気づかず、悩みも感じていなかった頃から、
少しづつ「このままじゃマズいかも」と思い始めた私のお話でした。
今回はその続き。
私がFPを本気で目指すきっかけにも繋がる、
大切な出来事について綴ります。
子どもとの時間に満たされる一方で…
退職後、子どもたちと過ごす時間はかけがえのないものでした。
静かであたたかく、なにより穏やか。
一緒に食卓を囲み、夕焼けを見ながら笑い合う毎日。
「ああ、こういう時間が幸せなんだな」
心から、そう思えました。
だけど、ふと将来のことを考えると、
胸の奥が、ざわざわと波立つのです。
仕事もしないでずっと家にいる生活も、
私にはどこか落ち着きませんでした。
そこで、とりあえず、
過去に取得していたFPの資格を生かしてみようと、
思い切って税務署に「開業届」を出しました。
とはいえ、FPとして働いたことは一度もなく、
それに、お金の資格を持っているのに、
自分自身には貯金もなくて…。
「お金がないFPなんて通用するのだろうか?」
子どもたちとの暮らしを楽しみながらも、
これからどうするべきか、
答えのない問いを抱えて、ぼんやり考える日々。
「私はこの先どうやって生きていこう?」
お金も、仕事も、子どもの将来も不安だったけれど、
何よりも、自分の人生の方向が見えなくなっていました。
動き出した私
FPとして起業するからには、
自分のお金まわりを整えなければならない。
そう思った私は、
自分自身としっかり向き合う時間を作りました。
そして、徹底的に家計と向き合うことを決意したのです。
収入と支出を全て書き出してみると、
どうしても支出の方が多く、
「私は本当にどうやって日々のやりくりをしていたんだろう?」
と、自分でも不思議になるほどの家計状況でした。
「とにかくひとつずつ見直していこう」
まずは、保険の見直しから。
そして電力会社やガス会社の契約も見直しました。
現在、何にどれだけお金を使っているのか。
最低限の生活を維持するためには、毎月いくら必要なのか。
ひとつひとつ、数字で見えるようにしていきました。
そしていつしか、
「子どもの教育費をしっかり貯める」
という目標も心に決まっていました。
そうして取り組んでいくうちに、
だんだんと「お金が貯まる体質」になってきたことを
自分でも実感できるようになったのです。
人に伝えるチカラ
FPとして自信をもてる自分になるために、
できることは何でも、片っ端から取り組みました。
まずは地域の子育て施設で、お金の講座を開いてみました。
最初は緊張しましたが、参加してくれたママたちがとても喜んでくれて
「NISA口座を開設して、投資を始めることができました!」
「講座を聞いたあと、家計が黒字になりました!」
そんな嬉しい声をいただけるようになったんです。
ホームページを作ると、執筆の依頼も届くようになりました。
最初は堅苦しい文章しか書けなかったけれど、
「わかりやすくてためになる」と言ってもらえる記事が書けるように。
書くことが好きだった自分を、思い出すこともできました。
また、小学校から大学生、社会人、学校の先生などに向けて、
「お金の出前授業」を行うことも増えてきました。
「おこづかい帳をさっそく使ってみたいと思いました!」
「前に保険屋さんに聞いたときより、ずっとわかりやすかったです!」
「お金の制度について、やっと意味がわかりました!」
「軽快な語りと解説で、とても聞きやすかったです!」
そのひとつひとつが、私の背中を押してくれました。
「もしかしたら、これかもしれない」
自分の中で、静かに、でも確かに。
そんな感覚が芽生えてきたのです。
次回予告:第4話「明日を変えるやさしいお金塾」
次回は、私が「明日を変えるやさしいお金塾」という名前に込めた想いをお話します。
どうして私は、悩みの「ない人」にこそ、お金のことを伝えたいと思ったのか。
それは、かつての自分自身へのメッセージでもありました。
そのお話は、また次回に。
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