第1話:私がお金を貯めなかった理由

こんにちは!森文子(もりふみこ)です。
「お金の悩みなんて、ない」
昔の私は、ずっとそう思っていました。
今振り返ると、
悩んでいなかったわけじゃない。
気づいてなかっただけなんです。
今日は、そんな私の昔話を少しだけ綴ってみます。
お金の悩みなんて、ないと思ってた
お金の悩みなんて、なかった。
そう、本当に「ないと思っていた」んです。
お給料が入ったら、そのまま使っていました。
お金を少し家に入れて、あとは全部、
飲み会やお買い物に使う日々。
当然、お給料日の前はお財布がすっからかん。
正直、通帳の残高なんて気にしないし、
将来のことも考えたことがありませんでした。
「今が楽しいなら、それでいいじゃない」
そんな風に暮らしていたし、
実際、それが「ふつう」だと思っていたんです。
18歳の頃、
自動車教習所で素敵な女性に出会いました。
人生の先輩の言葉は、いつも深く私の心に刺さりました。
「お金は20歳過ぎてからでも十分貯めることができるわよ。
今あなたは若いんだから、お金は使わなきゃダメよ!」
なんて言われたものだから、
そのまま真に受けてしまって。
「貯金」という文字は、
私の中から完全に消えてしまいました。
今思えば、その女性の言葉に嘘はなかった。
ただ、私がその意味をきちんと理解していなかっただけでした。
気づきは、いつも静かにやってくる
「お金は、あるだけ使うもの」
そう思うようになった背景には、
きっと私の人生に、色々な「小さな出来事」が
重なっていたからかもしれません。
高校生の頃、すでに母子家庭となっていた私は、
毎月バイト代の一部を家に入れていました。
お金に苦労していた母のために、
少しでも役に立ちたかったから。
「結婚してもお金は家にいれてね」
そんなことまで言われていたから、
私の中では、
お金=家族を支えるためのもの
というイメージが強かったんだと思います。
一方で、
子どもの頃の忘れられないエピソードがあります。
父に買ってもらった赤いブーツ。
上等な靴だったから、
母はなかなか履かせてくれませんでした。
「せっかく買ったのに、どうして履いちゃダメなの?」
そんな気持ちが残っていたからか、
「モノを買ったらちゃんと使う」
ということが私には当たり前になっていました。
モノもオカネも、
しまっておくより楽しむために使うもの。
そんな風に思っていたんだと思います。
その考えが通用しなくなったのは、
20代のある日のこと。
スキーで前十字靭帯を切ってしまったときです。
「すぐに手術しましょう。
手術に数十万円かかりますよ。」
と先生に聞かされたとき、
本当にどうしようかと思いました。
私の足のサイズに合うオーダーメイドの装具も必要で、
装具だけでも数万円はすると聞かされました。
貯金なんてなかった。
会社もやめていて、頼れる人もいなかった。
お金がないからすぐには入院できないことを先生に伝えて、
私は夜の仕事でお金を貯めることにしました。
約3カ月で手術代を貯めて、
無事に入院することができたのだけれど、
そのとき、心のどこかでこう思ったんです。
「こんな状況、また来たらどうする?」
それでもすぐには変われませんでした。
次回予告:第2話「変わり始めた私」
あの頃の私は、
まだ「本当の変化」には出会っていませんでした。
でも、ある日
少しづつ私の中で何かが変わりはじめたんです。
そのお話は、また次回に。
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